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国立大学の独法化は「官」による「学」の支配!

文部科学省と国立大学協会(国大協)による官学癒着の“成果”「国立大学法人案」にストップをかけよう!

推定170名の参加で実施しました.ご協力ありがとうございました.

石井郁子議員からのメッセージ 「社会新報」が報道

文部科学省を囲む「人間の鎖」

3月22日,推定170名の参加で実施しました.
ビラ(pdf)
 石井郁子衆院議員からのメッセージ 配布した全国ネットのビラ
共催 東京地区大学教職員組合協議会(都大教) 日本育英会労働組合(育英労)

文部科学省を囲む「人間の鎖」

「文部行政の構造改革」


現在,国立大学の「官僚と財界による乗っ取り」とも言うべき事態が進行しています.「官」が私学も含めて大学を格付けし,ランク上位に数億円ずつをバラまくという「トップ30」政策は有名です.これは大学の官僚依存をいっそう強めるでしょうが,それでもこれは一時の政策に過ぎません.より重大なのは,国立大学への「官」の支配を法律に明記してしまう大学の「独立行政法人」化です.これは決して一過性のものではなく,将来にわたって我が国の国立大学の文部科学省への従属性を決定づけてしまうものです.大学の自治も学問の自由も失われます.もちろん学生や一般市民の声を生かすような,真の大学改革への道も閉ざされます.

独立行政法人制度では,「官」,すなわち文部科学省が「中期目標」と称する命令を大学に与え,その達成度によって予算をコントロールし,さらには大臣が廃校の権限までも持つという,世界にも例を見ない,また戦前でさえ行われなかったような政府による一元的支配の制度です.「規制緩和」や「構造改革」のスローガンのもとで実はこのような正反対の事が計画されているのです.

これがもし実現してしまえば,自由な研究ができにくくなるだけではありません.大学にまで「教科書検定」や「学習指導要領」といった文部科学省による画一的な統制が行われる危険さえ生じます.実際「日の丸」の押しつけはすでに多くの国立大学で始まっているのです.

学問の自由に対する抑圧は決して大学だけの問題にとどまるものではなく,社会全体の抑圧につながり,民主主義を衰退させ,ひいては戦争への道にもつながりかねないことは,皆さまのご賢察のとおりです.その意味で,国立大学の独法化に反対する運動は全国民的な課題です.多くの人に真実を知らせ,恐るべき陰謀を阻止しましょう.

独法化阻止だけでなく,文部行政関係の諸課題に取り組んでいる人々,団体と共同して,それらの問題点を国民に知ってもらうことが目的です.共催団体になっていただける団体の方はぜひともご連絡下さい.

------------ 要 綱 ------------

1. 統一スローガン

 「文部行政の構造改革」

2. 予想される諸団体のスローガン

   国立大学の独法化阻止        育英会廃止反対

   授業料値上げ反対,値下げせよ    一方的な学寮廃止反対

   (スローガン追加はご提案下さい)

3. 参加要請対象

 上記スローガンの少なくとも一つに賛同し,平穏にその意志を表明したいと思う人.思想信条,政治的党派は問わない.

4. 参加者の義務

 イ)象徴的な表現行動であり,封鎖ではない.したがってその目的に沿った平穏で安全な行動を取ること.

 ロ)乱暴なことばなど「言葉の暴力」も含め,誰に対してもいっさい暴力をもちいない.また,危険な物は一切所持しない.


メディアに取り上げてもらうことをねらったパフォーマンスですから,出来るだけ見栄えがして美しいものにしたいと思います.また音楽が加わればベストです.美術系,音楽系の方々のご協力をお願いします.運動の存在がメディアによって国民にひとたび知られれば,あとはだれでもインターネットの検索でどんなにでも詳しい情報を得ることができるようになります.


連絡先  「国立大学独法化阻止 全国ネットワーク ( 代表 山住正己 ) 」
     事務局 840-8502 佐賀市本庄町1 佐賀大学理工学部 豊島耕一
        toyo@cc.saga-u.ac.jp  電話/ファクス 0952-28-8845