2003.5.17 豊島

5月16日の文科委員会は国立大学法人法案と関連法案を強行可決しました.野党の質問,参考人の意見によって,この法案の重大な危険性と,「法人化」移行時に不可避的に生じる違法状態という致命的な欠陥性が明らかになったにもかかわらず,審議はうち切られました.与党側委員は何らこれらの問題点について真剣な考慮をすることなく,ただ投票マシンとして振る舞っただけのようです.

参議院で阻止すべく,あらゆる手段,可能性について考慮し,行動を始めましょう.参議院文教科学委員会の諸アドレス付きの名簿を作りましたのでご利用下さい(エクセル形式はこちら).

参院で「待ち伏せ」すべく,全国ネットの合計5,054筆の署名を参議院の次の三会派の議員に託しました.

自由党 西岡 武夫氏 (元文部大臣,参院文教科学委員)
社民党 福島 瑞穂氏 (全国ネット賛同人)
共産党 畑野 君枝氏 (参院文教科学委員)


傍聴の感想です.

筆者も午前中の審議の一部を傍聴しました.答弁に立つ遠山大臣は,マイクを使っているにもかかわらず,聞き取りにくい自信のなさそうな小さな声でボソボソと喋っていました.大臣も人間ですから,ウソを見抜いている多数の傍聴者の視線が気にならないはずはないでしょう.会議場と傍聴席とは低い仕切りで分けられているだけで,手を伸ばせば議員の背中に手が届きそうです.また,廊下は互いにつながっていて,野党議員は傍聴席側のロビーで人を捜したりしていました. (豊島,2003.5.17)