2002年11月20日
親愛なる同僚の皆様へ
どうか,添付のUNESCO事務局長・松浦晃一郎氏に宛てたアピールを御覧頂きますようにお願いいたします.これは日本科学者会議の私どもの同僚たちから送られた文書です.世界科学者連盟は,彼らの行動を,また,また日本の科学者たちの行動を支持します.
1999年9月に開催された世界科学者連盟の第66回会議はすでに,10年以内に全て民営化する見通しを持って,日本の99の国立大学の運営のための独立行政法人を創設するという問題に関して討議をしました.会議は,大学の管理に関する諸問題は各国によってそれぞれ異なるものであると結論付けていました.世界科学者連盟がよりグローバルな見解を持つことは時期尚早であろうと思われました.
然し今日,日本政府の計画と,世界の知的財産をめぐって私的な既得権益によってなされる激しい戦いとの間にある結びつきを,もはや過小評価することは出来ません.戦いの究極的な目標は科学的,技術的知識の使用についての支配権を握ることです.この影響はすでに2001年11月のユネスコ第31回総会にも伝わってきていましたし,総会が情報分野においてある積極的な決定をすることを妨げました.
これらの諸計画に対する日本の科学者の共同体による反対運動は支持されるべきですし,また,広く世界の科学者に知らされるべきであります.敬具
世界科学者連盟 会長
Dr. Andre Jaegre
Case404
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