[abolition-japan 3351] 「ストーンウオーク」が携える文書(転載歓迎)
Date : Thu, 14 Jul 2005 18:52:45 +0900
From : 豊島 耕一
To : abolition-Japan abolition-Japan <abolition-japan@list.jca.apc.org>
Subject : [abolition-japan 3351] 「ストーンウオーク」が携える文書------------------------------------------------------------------------
佐賀大学/ゴイル湖運動家支援の豊島です.
[abolition-japan 3334]で「ストーンウオーク」のご案内をしましたが,この行進は相当歴史的な意味を持つのではないかと思いまして,再度追加情報などをお知らせします.
新規情報は,昨日公表され,本メールの末尾に添付した「『ピースフル・トゥモロウズ』及び『ピース・アビー』からの被爆者へのお詫びの言葉」の日本語訳です.
この行進は,アメリカの2つの団体が中心となり,長崎から広島まで約600キロを,「戦争の犠牲となった無名の市民」と刻まれた700キロの碑石を人力で運ぶというものです.これまでアメリカ,アイルランド,イギリス,そしてまたアメリカを行進してきて,今回で5年目になります.
今日は「ストーン」は福岡市を出て,その北約20キロに位置する古賀市に到着しているはずです.
日本で行われる今回の行進では,碑石の「戦争の犠牲者」として60年前の原爆で殺された人がとりわけ意識されており,このような行進を原爆に責任を負う国の市民が主体となって行うことには大きな,いや歴史的な意味があると思います.実際,出発式でアメリカ側の代表の一人,ピース・アビーのドット・ウオルシュさんは,原爆投下に対する「謝罪」を述べましたし,一行が携えている「ピースフル・トゥモロウズ及びピース・アビーからの被爆者へのお詫びの言葉」(末尾に添付)にも,そのタイトルから分かるように,原爆投下に責任のある国の市民としての謝罪が表明されています.
このように今回のウオークは,原爆投下国の市民による贖罪の行進という意味も持つのです.これは,われわれ日本の市民が,南京虐殺の謝罪の行進を中国で行うのに相当するでしょう.
これまでにも米国人によるこのような謝罪の言葉はいくつも発せられているとは思いますが,ストーンウオーカーの「謝罪の言葉」は,700キロものストーンを1ヶ月以上に亘って曵き続けるという行為と一体のもので,はるかに大きな重みを持つのではないでしょうか.
「石」に刻まれた犠牲者には日本の侵略によって被害を受けたアジア・太平洋諸国の人々も含まれることは言うまでもありません.そしてそのことは,共に石を曵く日本の市民の手にかかる重さとして感じられることでしょう.
とは言っても実際には楽しい雰囲気です.参加者どうしでいろいろと会話を楽しむことも出来ます.英語ができればアメリカのメンバーとも.大勢で曵くので平坦な道路では足取りはむしろ軽やかです.遠い昔の「遠足」の記憶が甦ります.若者に限らず大人にとっても「平和教育」の絶好の機会ではないかと思います.
山口県のサポート体制がまだ不十分との話を聞きます.地元の方,またはそちらにお知り合いがおられる方は是非,次のページにある方々,または私まで御連絡いただければ幸いです.
http://members2.jcom.home.ne.jp/stonewalk_japan/contact.html
関連サイト
Stonewalk (アメリカ) http://www.stonewalk.org/
ストーンウオーク・ジャパン2005 公式サイト
http://homepage2.nifty.com/tomokonet/stonewalk/同,案内,速報サイト
http://members2.jcom.home.ne.jp/stonewalk_japan/index.htmlストーンウオーク福岡
http://members2.jcom.home.ne.jp/stonewalk_japan/fukuoka/ストーンウオーク佐賀
http://www.geocities.jp/chikushijiro2002/stonewalksaga.html
(この中に下の文書もあります.また佐賀大学学長のメッセージもどうぞお読み下さい.)=======添付書類=======
「ピースフル・トゥモロウズ」及び「ピース・アビー」からの被爆者へのお詫びの言葉
(所在)