NHK海老沢「続投」阻止を

"YOMIURI ON-LINE" に「NHKの海老沢会長、3期目続投へ」というタイトルの記事があります(YOMIURI ON-LINE / 経済 2003/6/3/03:16).それによると,「慣例では交代時期に当たる」が,「NHKは2日、7月末で任期満了を迎える海老沢勝二会長(69)を再任する人事を固めた」とのことです.「続投」などという言葉をメディアは20年近くも飽きもせず使っていますが,それはともかく,NHKを,特にそのニュース放送をどうしようもない「霞ヶ関中央テレビ」に変えてしまった責任者の再任は,視聴者としてはとうてい容認できません.

会長の任命権は経営委員会にあり(放送法二十七条),このための会議は7月に開かれますので,まだ間に合います.反対票が4票あればいいのです.経営委員への働きかけをやりましょう.そのメンバーリストは次にあります.

http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/keiei-iin/index.html

(参考)放送法
第二章 日本放送協会
第十五条 経営委員会は、委員十二人をもつて組織する。
第二十七条 会長は、経営委員会が任命する。
2 前項の任命に当つては、経営委員会は、委員九人以上の多数による議決によらなければならない。

経営委員12名中次の4名が大学関係者です.(敬称略)
宮 崎   満   松山大学経済学部教授
堀 部 政 男   中央大学法学部教授
小 林   緑   国立音楽大学教授
佐々木 涼 子   東京女子大学文理学部教授

それにしても,経営委員会が決めるとされているものを,「NHKは・・・人事を固めた」とは一体どういう意味でしょうか.実は経営委員会以外の所で決められている,ということでしょうか.それとも,これを正直に受け取って,経営委員会の大勢がそうなっている,ということでしょうか.