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大学改革とは、内発的なものでなければならない |
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本来、大学改革とは、国からの押しつけなど外圧的なものでなく、大学内部からわき上がる内発的なものでなければならないのではないだろうか。そうでなければ、本当の意味で各大学が個性を輝かすことにはならない。行政に手を出すなとまでは言わないが、国の施策は、各大学の内発的な改革を促すためのものでなければならない。
にもかかわらず、昨今打ち出されている施策は大学に冷水を浴びせているというか、むしろやる気をそぐようなところが多々あるように感じられてならない。たとえば、国立大学の独立行政法人化は、行政改革(つまりは見た目の国家公務員削減)の道具にされている感が否めない。なぜ、国立大学のままでの改革ではいけないのか。その論理が私にはどうしても分からない。国は否定しているが、結局のところ、将来的に高等教育に対する予算を削減していこうと考えているのではないかとすら疑ってしまう。
また、トップ30については、完全に大学の格付けにつながる。それも、教育・研究レベルの高い大学に予算を重点配分するとしているが、おそらく偏差値の高い上位30大学に集中することになると予想する。たとえトップ30の選定を第三者機関にゆだねたとしても、潜在的な意識として大学を評価する物差しは、偏差値、ブランドであろう。規模の小さい大学、地方の大学などで優れた研究が行われていたとしても、有名大学の研究よりも上だと判断できるほど、強烈な自信をもてる第三者機関などありえないと思われるからだ。日本の強みは、建前かもしれないが、大学に序列をつけず、大学卒は皆平等に扱ってきたところにあると思う。それによって、全体的な知的レベルは着実に上昇してきた。それがトップ30の導入によって、選ばれなかった大学がないがしろにされるようなことがあれば、活力を失い、長い眼で見ると社会全体にとっても決して好ましい状況とは言えないと思う。 |
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