(以下の投稿にわずかに加筆したものです.)最終改訂 04.11.20
Date: Tue, 16 Nov 2004 12:10:54 +0900
To: he-forum@ml.asahi-net.or.jp
From:(TOYOSHIMA Kouichi)Subject: [he-forum 7780] 都立大の問題は全大学人の問題

都立大学問題は条件「闘争」の段階なのか?

 佐賀大学の豊島です.

 都立大学の問題についてです.これだけひどいことがで起こっているのに,全国の同僚がほとんど声を上げていないに等しいのは奇妙な事です.著名人学者もこの問題で“noblesse oblige”をほとんど果たしていないように思われます.私は,独法化問題は私学や公立大も無関係ではないと主張しましたが,今度は逆に国立大学関係者の姿勢が,その時と同じ理由で問われていると思います.同じ「過ち」を繰り返すべきではないでしょう.連帯した何らかの効果的な活動を早急に始めるべきではないでしょうか.

 文部科学省の「認可」で闘いが終わったと思っている人が多いのかもしれませんが,つまり条件「闘争」しか残っていないと思われているかもしれませんが(これは全大教の得意とするところ),しかしそれにしては余りにもコトが重大すぎます.具体的には書けませんが,まだ「首大」をつぶす戦術は残されているのではないでしょうか.

 ポーカス博士の次の記事に書かれていることで気になることがあります.

   Z-13 2004年11月14日に三省堂ホールで開かれた 「都立の大学を
   考える都民の会」の集会はどうでしたか?
   http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki-z.html#tominno-kai

この中に次のような参加者の発言が紹介されています.
「教員主体で『首大』の開学準備が進んでいる.」「無理やり管理本部が強制しようとしてもできないことが次第に 明らかになり,現場の教員がこれまで大学で行われてきたやり方で, 新たに提案をし,仕事をこなしている.」
これはまさに,独法化推進の心理作戦としての「中期目標」の事前作成を想起させます.

 よく調べたわけではないので間違っているかも知れませんが,「ユダヤ人評議会」という話を聞いたことがあります.これがナチスのユダヤ人支配を「自主的に」支援する機能を持った組織だったというのです.独法化の中期目標「自主」作成の場合も,都立大の「教員“主体”の開学準備」も,要するに「ユダヤ人評議会」ではないのかと思われます.独法化問題の大詰めを迎えていた02年の全大教岡山教研で私は「中期目標」作成加担を批判しましたが,会場でこれがほとんど「浮いて」いたことが思い出されます.この私の発言もやはり「浮く」のでしょうか?

_____________________________________

あらゆる運動にヒントと勇気をもたらす反核運動の「教科書」
「トライ・デンティング・イット ハンドブック」日本語訳刊行
A4サイズ 213ページ,図版入り,一部千円(送料別)
注文は豊島まで.toyoアットcc.saga-u.ac.jp,電話/ファクス 0952-28-8845
(住所をお知らせいただければ振り込み用紙同封で直送します.)
関連ウェブサイト http://www003.upp.so-net.ne.jp/maytime/goilsupt.html
_____________________________________