国立大学の「独立行政法人」化について 国立大学の独立行政法人化は,教育研究に対して短期的 で,効率性に重点を置いた運営を想定しているものであり, 長期的視点のもとで,多様性,創造性を求められている大 学の体制に相容れないものである。 地方の国立大学である佐賀大学は,地域との連携を図り つつ,教育研究活動を行うとともにその水準の向上を図っ てきている。独立行政法人化による単なる経済的効率性の 追及は,授業料の値上げなど大学教育の機会均等を阻害す る。 以上のような重大な問題を有しているので,性急な結論 づけには賛同しがたく,佐賀大学は反対の意志を表明する。 平成9年10月27日 佐賀大学