ニューズウィーク日本版12月29日/15日合併号掲載,フローラン・ダバディー氏のコラム「世界一の『温室』にいる若者たちへ」について

共感するところが多い.特に,「彼らの政治的無関心は危険すぎる」という指摘には全く同感.彼らにはそれが「危険なこと」という自覚がない.私の見方では,これは文部科学省が意図的に作り出した状況である要素が,おそらく7〜8割あると思われる.言い換えれば,教育基本法8条の系統的な無視,というより敵視がもたらしたものである.

また,「価値観も持たずに大人の世界に入るなんて危険すぎる.流される,洗脳される,どこかで決定的に自分を失う」もまさに至言である.このことには大学も責任の一端を担っている.

講演会の討論で5時間も盛り上がったとあり,若者を相手にする職業の人間として,うらやましい限り.(豊島,クリスマスの未明)