朝日新聞佐賀版(02年6月17日)の記事へのコメント
この記事の文章は記者の責任によるもので,インタビューを受けた私自身は事前に原稿を見ることは出来ませんでした.そのため,冒頭の,「政府が大学の研究内容・・・を決め」といった表現など,私が言ったつもりのないことも書かれていて,間違った,あるいは不正確な箇所がいくつかあります.しかし大要としてはインタビューの内容がよく反映されています.
いくつかの,間違った,または不満な表現についてコメントします.
小見出し
「第三者機関の評価必要」
評価の必要性より,「第三者性」が本物かどうか,と言う点を強調したつもりでした.
第一段落
「政府が大学の研究内容や目標を決め」
もちろん「政府が大学の研究内容を決め」るなどということは政府も言っていませんし,私もこのような言葉を使った記憶はありません.ただ,予算配分などで間接的にこれが行われることは考えられます.
第二段落
「国会での議論を経た上の予算であれぱ、実態に即した使い方もできたばずです。」
この表現も変です.予算の使い方に制限が多いのは事実です.ただ,これは関係する法規を修正すれば済むことだと思います.
第三段落
「事務局に任せられる業務は任せ」
事務職員が定員削減で減っている今は逆のことが起きているのが現状です.ところで文部科学省自体の定員削減はどの程度進んでいるのでしょうか?
第四段落
「これからの社会では」
私はこのような言い方をしません.「これから」に限ったことではありません.これまでもそうでした.
第五段落
「評価をもとにした予算配分」
このようなことを言ったかどうか「記憶にありません」.
第六段落
「学内でも8制くらいの人が」
これは当てずっぽうの数字です.