液体窒素の冷熱で豆電球を点ける
常温の熱でもより低い温度の熱源があればその温度差から仕事を取り出すことが出来ます.これを簡単な机上実験で見栄えよく示すことができます
ペルチェ素子による小型の冷却器(マイクロクーラーMC-14)の吸熱部分に金属の器を熱伝導性のグリースではりつけ,これを液体窒素で満たします.ペルチェ素子の電極に1.5Vの豆球をつないでしばらくするとこれが明々と点灯します.室温の熱が本来は放熱のためのメッシュから流入して千度を越えるフィラメントの熱と光に変換されるのを実感できます.強制冷却用のファンの配線はもちろん外しておきます.
液体窒素が利用しやすい環境さえあれば,きわめて手軽にできるデモンストレーション実験です.