イギリスにおける米軍事基地帝国のコスト
What's going on in the UK concerning Missile Defense?
by Lindis Percy(p.109)
http://www.space4peace.org/actions/gnconf_09/whats%20going%20on%20in%20the%20uk.htm
イギリスには,米MDシステムで重要な役割をしている二つの基地が確認されている.(いずれもヨークシャー州で,報告者自身の居住地域)
Menwith Hill と RAF Fylingdales
何が起きているか
CAAB*は1997年,メンウィズヒルが宇宙配備赤外関知システム(SBIRS)のヨーロッパ中継局であることを発見.
この問題をめぐっての議会の議論は茶番に過ぎず,議員たちも60年来の米英の「特別な関係」に支配されている.しかし,「高所」から見直す潮時だとの声もある.
メンウィズヒルの最近の進展は,8百万ポンドの施設と機器の増設.おそらくMD計画はどんどん進行しているのだろうが,われわれにはよくは分からない.
公衆の認知度と抗議運動
CAABはこれまで法的手段で追及してきた.SBIRSの二つのレドーム阻止で最高裁まで行った.
法的手段はそれを通じてMDのことを多く学べるという点でも実行するに値する.同様に公衆に問題を知らしめる上でも有効.特にMDは直接「見える」ものが少なく,理解しにくいのだから.
何人かの粘り強く質問を続ける議員たちと協力し合っている.いかに病んでいても民主主義のシステムを使うことは大事だ.
抗議活動は両基地で2000年来週1回のベースで続いている.毎週数人.しかしそれが存在することが重要.
現在は動きが静か
バラク・オバマの登場で状況が変わる可能性がある.
「職が奪われる」というのが常に言われるが,なされるべき仕事はたくさんあるーー学校,病院,住宅の建設,教員を増やすこと等々.
われわれにはMDにつぎ込めるような金はないということ,それと米国は世界の基地網を維持する金もないはずだ,ということを結びつけなければならない.アメリカ人は米帝国の基地網がどのくらいのものかについて知識を持っていないだろう.イギリスでも同様.
CAABはイギリスの米国からの独立を追求する.これまでドアの向こうで決定がなされるのを許してきた.これら二つの基地にスポットライトを当て,公衆の関心を高めなければならない.
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* The Campaign for the Accountability of American Bases