ミサイル防衛,軍備競争と北東アジアの将来

Missile Defence and the Korean Peninsula - What is the Problem?

 by Cheong, Wooksik (Rep. of Peace Network) ,p.86


北朝鮮のロケット発射問題と日本の対応を批判

平和憲法に対する「トロイの木馬」としてのMD

 文民統制の無効化,集団的自衛権,武器輸出の解禁,緩和


朝鮮半島におけるMD

 2万8千の在韓米軍.米は韓国をMDの前哨と見なす.

 2003年にはOsan基地を含む4つの米空軍基地にPAC3を配備した.

これに止まらず,イージスを配備し,2009年中には地上発射のTHAAD**ミサイルを配備する予定.

MD作戦指令センター建設 2012年

500キロの早期警戒レーダー購入

イスラエル製の"Green Pine" Radar,独仏共同開発のM3R***

イージスの新レーダー 2011

AEWS (aerial early warning system) 4ユニット 2012

今年PAC2 48基をドイツから購入する計画.

KAMD (Korean Air and Missile Defense) は名目独立だが,システムの性格上,実際には米軍に統合運用される.


総コストは34〜48億ドル.


北朝鮮のミサイル軍拡も米韓のミサイル防衛と関係がある.つまり軍備競争.ヨーロッパと同じように東アジアで「第二の冷戦」の危険がある.

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** Theater High Altitude Area Defense system

後にTheater は Terminal に.終末高々度地域防空.


*^3 radar mobile modulaire multifonctions

Mobile Modular Multi-functional Radar