行動すれば核兵器は廃絶できる!

アンジー・ゼルターさんとTP2000

(「あごら」によるまとめ,部分修正 豊島)

 スコットランドのアンジー・ゼルターさんは、平和団体〈トライデント・プラウシェア2000〉のメンバーとして、昨年六月、他の二人の女性と共に原子力潜水艦トライデントの関連施設に侵入し、非暴力直接行動で機器を破壊しました。〈トライデント・プラウシェア〉という名前の由来は、旧約聖書(イザヤ書)の文章「剣を鋤(プラウ)に鋳直せ」です。この精神に基づいて「トライデント潜水艦を“非武器化”」した彼女たちの行動は、グラスゴーの近くのグリーノック裁判所で無罪を勝ち取り、大きな反響を呼びました。今年三月、日本縦断ツアーを行なったアンジーさんの講演会は、各地で大きな感動を与えましたが、その一つ、東京講演会(三月三日 東京ウィメンズプラザ)の要旨をご紹介します。

核の所有は究極的な権力の濫用

 今、世界は死にかけています。自然環境の破壊、コミュニティの破壊、文化の破壊。人間以外の種も絶滅の危機に瀕し、生命の多様性が損なわれています。地球温暖化は気候の変化をもたらし、オゾン層の破壊は生命に危険を及ぼしています。そのすべては、権力の濫用によるものです。核兵器の所有は、究極的な権力の濫用です。各国の指導者は世界銀行や多国籍企業と協力し、伝統的コミュニティの土地や資源に対する権利を奪い、個人を無力化し、管理しています。精神的貧困、生活の質の悪化、既存の社会構造は、こういう問題に対処できないと思います。

 私たちは、お互いを愛せるような社会を目指し、これを平和的に実現するやり方を模索しています。非暴力直接行動は変化のための触媒となりうるもので、現在、グローバルな規模で起こりつつあります。例えば、森林破壊、ダム建設、鉱山による汚染などの阻止、市民による非武装化などです。これらの直接行動は、人間の自己防衛本能に基づいており、各地域での闘いは、お互いに結びついています。私たちは、自国民のためだけではなく、すべての種のため、地球全体のためという認識のもとに行動しています。

 核兵器は究極的に無責任な兵器であり、非道徳的、短絡的、国粋主義的、力中心の考え方に基づいています。世界の安全保障は、大量殺りく兵器の脅威によって達成されるものではなく、全てのレベルで協力的で平和的な紛争解決をしなければ達成されません。

 ヒロシマ・ナガサキに核兵器が落とされてから五十四年が経ち、ほとんどの国が核兵器を禁止しようとしてきました。冷戦が高まった一九八〇年代、何百万の人びとが核兵器への抗議行動をしました。しかし現在、核兵器が依然として脅威であることをほとんどの人は忘れてしまっています。核実験のあったマーシャル諸島では、まだ先天性障害のある子どもが生まれていますし、土地の汚染で今後数千年も住めないところもあるのに、現在、世界では次世代核兵器のための実験も行なわれています。せっかく国際的平和をつくろうとしている努力を台無しにするものです。

ゴイル湖で“非武器化”行動を決行

 〈トライデント・プラウシェア2000〉(以下、TP2000と略)は、地球全体の安全保障のために行動を起こす団体の一つに過ぎません。イギリスの平和運動が低調なとき、私たちはこの運動を再活性化し、世界から核兵器を廃絶する可能性に焦点をあてようと努力しました。冷戦が終わったあと、平和のチャンスが訪れましたが、このチャンスはむしろ、ますます小さくなっていると思います。

 TP2000は、核の非武装化を第一の目標にかかげています。最近私がかかわった行動は、ウラ(デンマーク)、エレン(スコットランド)、アンジー(イングランド)の三人の女性による行動です。三人は実際の行動に出る前に、よじ登る練習をし、行動を計画し、声明を用意し、ボートのエンジンのかけ方を学びました。そして、一九九九年六月八日、ゴイル湖で水が漏れそうな中古ゴムボート(新品が買えなかったのです)に乗って、行動にでかけました。私たちは、トライデント潜水艦が水中音波探知機やレーダー探知機に探知されないように航行する研究整備施設(メイタイム)にたどりつき、窓によじ登って侵入し、目についたすべての研究機器を水中に投げ込みました。そのあと、電気回路も切りました。私たちはここで五時間程のピクニックを楽しんだあと、日没を見て帰りました。当初、その損害は二十万ポンドに及ぶと推測されました。

裁判所が「無罪」の歴史的判決

 私たちは、スコットランドの刑務所に四か月ほど拘置されたのち、一か月間グリーノックの陪審裁判所で裁判を受けました。私たちは「この行動は犯罪的なものではなく、国際法に基づき、犯罪的な行動を止めるための非武装化行為で、合法的で倫理的な前提に立っています。イギリスのトライデント核兵器システムは、罪のない民間人の大量殺りくのためのシステムであり、しかもそれは何世代にもわたるもので、倫理的に見ても正当化できず、国際法に照らし合わせても合法的でないものです」と言いました。幸い、私たちは大変公正な女性裁判官に恵まれ、専門家証人を呼ぶ許可を得ました。証人の一人はドイツ人の判事で、自国で核兵器の違法性に関する裁判に関わり、国の政策が必ずしも合法でないと認めさせた経験があります。アメリカ人の証人は、トライデント配備の犯罪性について証言してくれました。

 イギリスのミサイル潜水艦は四隻で、それぞれに百キロトンの核弾頭が四十八個積まれています。核弾頭一個がヒロシマ型原爆の八倍の威力があります。運動の初期につくった『トライデンティング・イット・ハンドブック』には、私たち三人の証言内容がだいたい入っています。陪審員全員にこの本を手渡したので、運動の背景がわかったと思います。

 女性裁判官は、「三名は、イギリスの核兵器やトライデント潜水艦の配備が脅威になると考え、また、国際法違反であると判断した。彼女たちは、自分たちのできるわずかな手段を用いて、核兵器の配備をやめさせるのは自分たちの義務であると考えた。彼女たちに犯罪的な意志があったとは考えられない」として、無罪を言い渡しました。彼女は、物体の損害よりも命のほうが大事だと判断したのです。

 十月二十一日、私たちは釈放されました。拘置されている間サポートしてくれた何百人もの人びとは、無罪放免に喜びました。マスコミも大きく取り上げ、例えばヘラルド紙は「政府の核兵器の配備を非合法的だとした判事の判決は歴史的なものである……裁判所が初めて核兵器の防衛システムを非合法的と判断した初めての例であり、他の核保有国にも影響を与えるだろう」と述べています。

法律を人民の味方に変えた画期的なたたかい

 もしこの成功に則って、平和運動がこれからも続けられれば、私はイギリスから核兵器をなくすことができると思います。この問題は、イギリスだけの問題ではありません。地球全体に影響を与える問題です。イギリスは、多分核兵器を廃絶するもっとも簡単な国の一つだと思います。イギリスの裁判所や政府は「これは純粋にイギリスの問題である」としたいわけですけれども、外国人が裁判所に出て、イギリスの核兵器によって脅威にさらされていると証言、イギリスの核兵器を非武装化したいということを言った以上、知らぬふりはできません。

 今回の無罪判決は、たいへんな論議を呼んでいますが、その理由の一つは、今まで法律というのは伝統的に国民が不利になるように使われてきたからです。しかしながら、TP2000のメンバーが、それをひっくりかえしたのです。核に反対する運動は世界各地で行なわれてきましたが、今回の運動ほど鋭く、一貫した運動はなかったと思います。

 法律は人道に基づいており、また、基づいていなければ尊重されません。政府や軍隊は、法律によって正統性と権力を得ています。ですから、法律は彼らにとって重要です。普通の殺人者と彼らとの違いは、法律に基づいているかということだけです。私たちが無罪になったのは、私たちに犯罪の意図がなかったからです。同時に、イギリスの核兵器には犯罪の意図があったことも明らかになったのです。

TP2000のこれまでとこれから

 TP2000は、運動の根幹を国際法や、国際司法裁判所の判断(一九九六年ハーグ)に置いています。それによって、核兵器を非正当化し、自らの行動を正当化しようとしてきました。しかもそれを公の場でやってきました。そうすれば、この運動が無視されないからです。

 一九九八年八月にTP2000の運動が始まってから、非武装化の運動は三か月ごとに行われています。今まで五百四十四件の逮捕があり、完了した裁判は五十件、刑務所に拘置された日数はトータルで七百三十日です。現在、十三か国から百五十九人の市民が運動に参加しています。彼らは、核兵器による犯罪を防止するという誓約をした人たちで、非暴力に関する二日間のワークショップに参加しました。この誓約は、トライデントの非武装化のために、国際法に基づいて、安全な、説明責任のある、そして非暴力的な手段を取るというものです。私たちは、計画、動機、組織的な行動をすべてオープンにし、政府や軍隊に対しても公開しています。私たちは三か月ごとに、政府に誓約者のリストを送っていますし、ウェブサイトにも載せています。そして、政府に対してこれからも話し合いを持つよう要求しています。私たちのそのような姿勢は、一般の警察との良い関係をつくりました。

 誓約者は小グループに属し、私たちの基本理念である安全で非暴力的な手段で行動する限りは、自主的にやりたいことをやってもかまいません。自分たちが考える一番有効なやり方、たとえば座り込み、フェンスを切る、潜水艦まで泳いでいって器具を壊す、研究所の設備を破壊する、軍で働いている人たちにパンフレットを配って「戦争犯罪人になることを拒否するよう」説得するなど、多様で活発な運動を進めています。例えば、基地のメインゲートの前を封鎖してミュージシャンがコンサートを開いたとき、その演奏があまりにすばらしかったので、終わるまで警察は彼らの逮捕を待ちました。一週間前には、基地に通じる道をすべて封鎖しました。封鎖は数時間でしたが、逮捕された人は百八十五人、その中には十人の神父さん、二人の議員が含まれていました。この十八か月で、実際に大規模な損害を与えた行動は六件にすぎません。中でも二つのグループの行動は四千ポンドの損害を与え、トライデントの配備を大幅に遅らせました。

 私たちには、国際的にも強力なネットワークが必要です。私たちの行動への支援誓願書に署名して下さる個人や組織を歓迎します。「政府が人道や地球社会のために行動してくれない」と、嘆いてもしかたがありません。私たちには、核兵器による犯罪を防止する責任と権利があります。私は、この運動に多くの仲間とかかわっています。皆さんも私たちの運動に参加したり、皆さん自身の運動をつくっていただきたいと思います。


質疑応答

Q1 非暴力直接行動というと、一般的には感情的なイメージを与えますが、非常に冷静で用意周到で、計算された行動に感銘を受けました。アンジーさんのような、いわゆる一般の人が軍事産業や国際人道法などについての詳しい知識などをどのように獲得していったのか知りたいのですが。

 一見落ち着いているように見えますが、実は私はとても感情的な人間です。今まで私はいろいろな問題に直面してきて、当初は泣いたり訴えたりしたんです。でも、そうすると相手は逃げてしまう。それで、落ち着いて冷静にやることを学びました。現在、この運動には十八歳から八十七歳まで、人生の背景もさまざまな人たちが参加しています。みんなが裁判所に出て証言をするわけですけど、国際法に基づいて証言するのはなかなか難しいです。非暴力運動の進め方については学びますけれども、全員が国際法に基づいて議論ができるかというと、そうではない。ただし、国際法を解説したハンドブックがありますので、証言するときにそれを持っていって見てもいいんです。主張の仕方などは、それぞれの人のやりたいように任せています。例えば、法廷でヒロシマ・ナガサキやウラン採掘現場の写真を見せたりして、一言も話さなくてもいい。歌を歌う人も、詩を詠む人もいます。私たちの運動は、お互いに連携し、支えあって進めていきますが、スタイルは自由です。

Q2 軍事の機密事項については、どのようにして知ったのですか。

 実は、ずっと保てる秘密などないのです。こういった情報はインターネットで見ることができます。今回の施設についての情報も、インターネットから取ったものです。また、地元の方からも「湖でトライデントを見た」という情報を聞いていました。それで、私自身も実際に湖に出向いて観察した結果、この研究施設の役割を把握しました。でも、詳細な情報を得たのは、やはりインターネットのサイトからでした。裁判でも、私たちはそのことを言いました。そして、もっと知りたいから教えてくれと言ったら、施設長が「これは政府の機密に属することだから、私からは言えない」と言うんです。そんな大切な機密だったら、何でインターネットに載せるんでしょうね(笑)。

Q3 英国女性の平和運動というと〈グリーナムコモン〉の女性たちの運動が有名ですが、この運動との関連はありますか。また、メイタイムに入られた三人はすべて女性でしたが、女性に限った意味はあるのでしょうか。

 私が最初に直接行動に出たのは、実は〈グリーナムコモン〉の運動でした。何人かの人は、今でも〈グリーナムコモン〉の運動を熱心にやっています。

 実は、メイタイムの計画では、もともと一人男性が入っていたのです。この時私たちは、行動が無罪になるとは思っていませんでした。三年から十年の刑が出ると思っていたんです。その時点で、この男性は、そんな長い間の拘留に耐えられるだけの心の準備ができていないということで、参加しませんでした。今まで、長い拘留のようなリスクを受けてもいいと言ったのは、大体が女性でした。それから、私たちの運動は「非暴力」ですから、女性のほうが向いているのではないかと思っています。男性でしたら、もしかしたら暴力的になってしまうこともあるかもしれません。「持続可能な運動」ということでも、女性のほうがより長く運動を続ける傾向があるとも言えます。私たちの運動は国際的な運動でもあり、非暴力のワークショップも行ないますが、それはもちろん男性も参加しています。

Q4 〈グリーナムコモン〉に何年くらいいらしたのですか、そこで得られたことは何ですか。

 私が〈グリーナムコモン〉の運動に参加していたころは、まだ子どもが小さかったのでキャンプに参加することはできず、年に二、三日くらいずつ通って、そこに来ていた多くの女性たちと同じように「できることから」やっていました。そこで学んだことは、「女性は非常に強力になり得るんだ」ということ、そして「時として自分たちで行動をおこさなければいけない」ということでした。女性が一致協力して物事を行なうと、特有の精神性というものが生まれるような気がします。軍隊はほとんど男性ですから、それに対抗する意味で女性たちの運動はとても有効だと思いました。女性と一緒に運動するという安心感もありましたし、軍に対抗するにはいろんなやり方があるということも学びました。ただ、その中の何人かの女性のやり方は、私にとって心地よいものではありませんでした。たとえば、裁判制度に対してまったく敬意を示さないなど、洗練されていない、失礼な態度は好きではありませんでした。その時は数千人が裁判に行ったのですが、本当にいろんな人がいて、私は「悪に対しては、それぞれが自分のやり方で有効な行動をとれる」ことを学び、それによって自分自身の運動を始めることができました。他の人たちも自分らしい方法で運動できるように、サポートもしたいと思いました。

Q5 「非暴力直接行動」というのは、「器物に対しては損害を与えるけれども、人間に対しては武力を行使しない」ということだと聞いたことがありますが、〈TP2000〉での簡単な定義を教えて下さい。

 それから国際司法裁判所の勧告についてですが、一般的には「核兵器は人道法に違反している」ということが言われますが、但し書きがついて「国の安全が最終的に保障されない場合はどちらとも言えない」とあります。この部分に判決でどのように触れられたか、お聞きしたいのですが。

 「非暴力」の定義ですが、「私たち自身、そして他の人たちに対しても害を加えない」と、私たちは定義しています。「物理的な、物の破壊に関しては非暴力かどうか」という議論もありましたが、「愛と平和に基づいた正統な理由があれば、物理的な破壊は非暴力である」ということになっています。たとえば、庭の塀を壊して木を植えるというのは暴力ではありません。また、ベルリンの壁を壊したのも、暴力的行為とは見なされなかったわけです。

 私たちのワークショップでは「暴力とは何か、非暴力とは何か」を時間をかけて議論します。その中である人は「心が傷つけられるだけでも、暴力的な行為と受けとめる」と言っていました。多くの人びとが、お互いに安心してつきあって、暴力・非暴力に対する共通の概念を持てるようにしています。

 「自己防衛のためならどうなのか」という質問ですが、確かに国の防衛権は認められています。しかし、それにも厳密な制限があります。例えば、武力を行使するときには、民間人・民間施設と軍事施設を必ず識別できなければいけないし、民間人に不必要な苦しみを与えてはならない。しかし、核兵器はそのような識別をすることは不可能です。核保有国の中には「自国防衛のために核兵器を使う」と言う国もありますが、それにもやはり、先ほどのような不可侵の制限があります。その原則は、たとえその国が侵略されそうになっているとき、政府がもうコントロールできなくなっているようなときにも当てはまります。大量殺戮はやはりダメだということです。

 国際司法裁判所の勧告は一般論であって、特定のこと、例えば「英国の核兵器配備は合法であるか」ということについては触れていません。もしこのことに興味がおありでしたら、私が文章を持っていますのでお頒けします。

Q6 核弾頭をハンマーで破壊したわけですよね。メイタイムのどこに乗り込んで、どう作業をしたのでしょうか。

 そもそも、きちんとした訓練を受けていない民間人が核弾頭を破壊することはできません。私たちには「安全に関するガイドライン」があり、その中に「運動員は誰も核分裂性物質の近くに行ってはいけない」と書いてあります。私たちが壊したのは「トライデントが潜水している時に、敵のレーダー探知機に感知されないようにする装置」です。レーダーに感知されるようになれば、脅威ではなくなるわけです。もちろん私たちが破壊したあと、その部分は修理されて再配備されたのですが。

 民間人にできることは限られています。しかし、この運動にもっと多くの人が参加すれば、核武装を断ち切ることによって非武装化ができるということです。私たちがやっているのは、非武器化・非武装化のプロセスの一つに過ぎません。政府も対抗手段を取っていますが、私たちはできる限りのことをやっています。

Q7 イギリスの裁判制度のアウトラインは? 判決のときに国際法を優先するというのは、日本では考えられないことなのですが。

 国際法がイギリスやスコットランドの裁判所で優先されているわけではありません。私たちは長年、国際法を裁判で使おうと試みてきたのですが、うまくいきませんでした。今回うまくいったのは、国際司法裁判所の勧告が出たことと、外国の判事を専門家証人として呼んで証言してもらえたということです。私たち自身も「国際法に則って核兵器は犯罪である、だからそれを防止しなければならない」ということをハンドブックに書き込み、それを使っています。

 スコットランドの下級裁判所では実際、検察官が「国際法というのは実体的な法ではない。国内には適用できない」と言っています。これは多分一般に共通して考えられていることだと思いますし、ほとんどの判事はそう思っています。しかし、国も、実は国際法とは実体のある法律だということがよくわかっています。通商法、郵便法、国際赤十字、みんな国際法に基づいているわけです。しかしながら、実際に裁判所で適用させるのはかなり難しい。私たちが公平な判事に恵まれたのはラッキーだったと思います。