トライデント・プラウシェアズ 報道発表
2002年9月4日

大量破壊兵器の輸送を止めた活動家に罰金

本日,スコットランドの公道で核兵器の輸送車隊を止めたグラスゴーの二人が法廷に立ち,注目を浴びた.それは,イギリスのブレア首相がイラクの兵器について「行動しないという選択肢はありえない」という見解を述べたその翌日に,大量破壊兵器に抗議の行動をしたことで処罰されるという皮肉のためである.

2000年11月,芸術家で倉庫労働者のバーバラ・マグレガー(33)と古参の反トライデント活動家ブライアン・クエール(64)は,ロッホ・ローモンド湖畔のバロッホ村でトライデント核弾頭輸送車隊*を止めた活動家たちの中にいた.彼らは秩序違反で起訴され,本日クライドバンク地裁でそれぞれ60ポンドと80ポンドの罰金を言い渡された. ブライアンの罰金が高いのは,彼の名誉ある確信に基づく永い活動歴による.罰金の額はアーギルとビュートの法廷よりもかなり低いことは注目に値する.

ブライアンは法廷で,イラクに関するブレアの発言についての新聞報道に注目させ,もしイラクの市民グループがバグダッドで 大量破壊兵器の輸送を妨害したならば,われわれはそれを賞賛するだろう,しかしイギリスで同じ事をやる人たちは法廷で罰されている,と述べた.

ブライアンはまた,正義にもとずく法と不正な法との区別についてのマーチン・ルーサー・キングの言葉を引用した.それは次の言葉で結ばれる.「彼の良心が不正であると彼自身に告げ,社会の良心に訴えるためにあえて投獄を受け入れる人は,実際には最も法を尊重しているのである,ということを私は申し述べる.」

ブライアンは,彼の平和的な抗議に対する罰金の支払い拒否故にすでに何度も投獄されている.



* 大型車両で構成される輸送車隊はほぼ6週毎にトライデント核弾頭を積んで,バーグフィールドの 組立工場から,貯蔵されトライデント原潜に装荷されるクールポートまで,イギリスの道路を走行する.起爆装置は外されているが,弾頭にはプルトニウムと高性能爆薬が含まれる.