トライデント・プラウシェア

報道説明 02年5月31日

ファスレーンの封鎖者は
なんら罪を犯さなかった 

         治安判事言明

クライド湾の核兵器基地での抗議者に対する地方裁判所の正式回答がしばらく途切れていたが、本日、ダンバートンの一治安判事は、ファスレーンの抗議者に対する提訴を却下し、「秩序違反」なる起訴事実はスミス対ドネリー事件の上訴以来、全く異なるものになったと述べた。

秩序違反で公判にかけられたのはエディンバラからの70歳の退役会社役員、アラン・ウィルキーであったが、彼は2001年2月12日のファスレーン大封鎖に参加した。アランは弁護士に依らずにみずから行った警察証人に対する反対尋問において、抗議が行われた基地の北門が閉まっていたこと、また警察は抗議に加わった歩行者に対する危険を少しでも避けるために、あらゆる車両の交通を迂回させていたことを示すのに成功した。国側の証人も、アランの行動が凶悪なものではなく、スミス対ドネリー事件で高裁が示した今や有名な定義にある、この容疑を成立させるのに必要な程度の恐れもしくは混乱を惹き起こすようなものではなかったことを認めた。

この刑事事件の終結にあたって、アランは、そもそも事件の名に値するものは何もないと陳述した。彼は交通の自由な流れを阻害したことを咎められたのだが、実際にはそれは、警察の迂回措置によって、基地が自ら門を閉めたことによって生じたのである。彼の行動は秩序違反のどんな基準をも満たしていなかった。

治安判事ジェイムス・スコットは、交通をストップさせたという問責が成り立ち得ないことに同意した。アランがスミス対ドネリー事件における高裁見解の用語に沿って正確に反対尋問を組み立てたことを指摘しつつ、判事は、地方検事ドネリーは彼がパメラ・スミスをヘレンズバラ地方裁判所に送致したこと自体を反省しなければならなかった、何故なら彼女の上訴は、すくなくとも「実例が存在する領域の限りにおいて」秩序違反という犯罪の構造をそれまでと異なるものとしたからである、と述べた。彼はアランの陳述を認め、事案を却下した。

喜びのアラン・ウィルキーは述べた。「これこそ公平な裁きであり、判事は良識と英知を示した。それにしても、トライデントに抗議しても犯罪を犯しているわけではないことを明らかにするに、こうまでしなければならないとは、何と残念なことか」と。 

(真鍋訳)