トライデント・プラウシェアズ報道説明 02年5月14日

ファスレーン封鎖で罰金を言い渡された元判事
スコットランド高裁のトライデント判断を『無効』と主張

昨年10月のファスレーン封鎖に加わったことにつき、本日スコットランド裁判所によって罰金に処せられた者の中にはバーミンガムから来た元判事がいるが、彼は、いわゆるトライデント三人組事件についてのスコットランド高裁の見解に対し、ある著名な国際的法律家の根本的批判を引いて裁判所に注意を促した。

本日の公判に臨んだ5人は全て、秩序違反に該当するような事案は存在しない、何故なら警察側の証拠には一部矛盾があるだけでなく、そもそもこの容疑を立証するための法的要件である恐れ、危難、妨害については証拠がないからであると述べた。高裁判事ニコルソンはこれらの主張を全て斥けた。

元判事ポール・ミリング(58歳)はNGOのコーディネーターである彼の妻レイチェル・ミリング(55歳)とともに(二人ともバーミンガムから来た)、基地北側の燃料庫に通じる入口の一つを封鎖したことにつき共同で起訴された。警察の証拠は疑わしいとし、秩序違反については証拠がないことを示すとともに、ポールは、国防長官ジェフ・ホーンの最近の声明に示されるようなトライデント使用の恐れのレヴェル増大に鑑みれば、我々の行動は緊急性の見地から正当化されると論じた。スコットランド高裁はトライデント三人組の無罪判決の再検討において、必要性の抗弁は無効であるが、その意見は,特に合衆国の国際法専門家チャールス・モクスリーによる重要な法的批判(スコットランド司法論集最近号を参照)にさらされていると述べていた。

高裁判事ニコルソンによる有罪評決は、自分の抗弁が法的に充分根拠付けられると確信していた元判事には驚くべきものだった。彼及びレイチェルはそれぞれ100ポンド及び120ポンドの罰金に処せられたが、この差は、ポールにはチューブ固定による他の封鎖者たちに加わったという証拠がないことによる。

ロンドンから来たコミュニティー・ワーカー,ミラ・ギャレット(68歳)、ロンドンから来たNGOの会計係デビー・メイス(41歳)、及びストックトノン・ティーズから来たユース・ワーカーのアネッタ・ブラッドレー(27歳)は全員100ポンドの罰金に処せられた。アネッタはトライデントに反対する人間としての行動について感動的な説明をしたが、その終わりに次のように述べた。「昨年10月に私がファスレーンで見た恐れ、危難といったものはただトライデントによってもたらされたものだけです。トライデントによって脅かされることこそが、唯一の秩序違反です」。 (M)