トライデント・プラウシェアズ報道発表

2002年3月28日付け

カロライン、罰金支払は原潜模型で

クライドのファスレーンにあるトライデント原潜基地の封鎖に参加したことによりスコットランド裁判所から100ポンドの罰金刑を課せられていたベテランの平和活動家は、3月27日(水曜日)午後3時にヘクサム、ジャイルズゲィト20、タナーズ・ハウスの最高法院事務官オフィスに、その罰金を全額払い込むだろう。

だが、ヘクサムのカトラ・ブラに住むカロライン・ウェストゲィトによって振りだされる「小切手」は、長さが7フィートもあるトライデント原潜の模型に書かれているだろう。この「小切手」は合法的なものであり、銀行はこれを引き受けることだろう。

カロライン・ウェストゲィトは、昨年10月22日にファスレーンの正門の前の道路に座り込んだことに関して他の171人と一緒に逮捕され、秩序違反のかどで起訴された。彼女は「有罪」を認め、ヘリンズバラの下位裁判所判事は彼女に罰金を地元の裁判所に支払うよう命令した。

61才になる彼女は「これが本当に治安を乱す核兵器です。私の『小切手』は、イギリスにまだ核兵器が存在していることを思い出させるものであり、原潜に反対する私たちの抗議が継続していることを思い出させるものなんです」と語った。

裁判所に対する声明の中で、カロライン・ウェストゲィトは「核兵器は、想像を絶する規模において、無差別の暴力で脅している。そして、その存在そのものが、この壊れやすいく危険に瀕している私たちの地球の上で、調和を保って共に生きる道の私たちの追求を阻んでいる。」と語った。


次に何が起こったか

最高法院事務官オフィスにおいて役人は、罰金の支払いに当たっては「小切手か現金あるいは郵便為替」だけを受け取ることができると大法官が定めています、と言って、その潜水艦を受け取ることを拒否した。

私は、この潜水艦が小切手であることを指摘した。その役人は、事務官に電話で話してみますと言って引っ込んた。彼は戻って来て、その潜水艦を受け取ることができないことを確認して来た、と言った。私は、自分でその事務官と話したいと申し入れたが拒否された。

らちがあかないと思われたので、私はその小切手を銀行に持って行って、彼のために現金にかえてくることを申し入れた。私はその通りにした。小人数の支持者グループが付き添って街中を通った。銀行のマネージャーは一人で、非のうちどころのない丁重さで私たちに会ってくれ、顔色ひとつ変えずに10ポンド札で100ポンドを手際よく手渡してくれた。(私は前の週に、マネージャーのアドバイスにより、銀行が私の口座からその金額を引き落とすことを認める用紙にサインを済ませていた)。私たちは再び街を通って、最高法院事務官オフィスで現金を手渡し、領収書を受け取った。別れ際の一撃として私は「いずれにしてもあなたはトライデントが要らないことが証明されたということですね」と言った。その役人は、無遠慮に歯をむいて役所の中に消えた。

この報道を取り上げた地元のジャーナリストの一人が、最高法院事務官と何とか話すよう取り仕切り、大法官からのこの裁定について質問した。アービン判事は実際にはこの件を裁定してはおらず、下位裁判所の事務官たちが彼らだけで、この目新しい小切手にかかわることでこれ以上スタッフの時間を浪費するわけにはいかない、と決めたということらしい。私は、公金を節約しようという彼らの関心が、トライデントが費やしている年間15億ポンドに対して抗議することに広がらないことは残念だ、とコメントした。

カロライン・ウェストゲィト

(K)

裁判所,トライデントを受け取らず活動家撃沈

雑誌より

治安判事(下位裁判所裁判官)を厳しく叱責しようとしたベテランの平和活動家の計画はきのう撃沈された.ヘクサム出身のキャロライン・ウェストゲイト(61)は,昨年の10月にファスレーン原子力潜水艦基地で道路を封鎖したことでスコットランドの裁判所から最近100ポンドの罰金を科せられていた.

彼女は地元の治安判事事務所で罰金を払わねばならなかった.しかし,抵抗を続けることにしていたので,彼女は小切手としてトランデント原潜を模型にした7フィートもある紙細工を使った.

しかし,ヘクサム,ギルスゲイトの地方治安判事の事務所の職員は,現金,郵便為替あるいは普通の小切手で払わなければならないと言って,その抵抗を跡形もなく撃沈した.

銀行のマネージャーと小切手が不払いにはならないことを確認していたにも関わらず,ヘクサムのクゥオター・ブラに住むウェストゲイさんは結局現金で支払った.

彼女は,「少なくとも地方治安判事の事務所の職員は私たちの側にいた.どちらもトライデントを望んでいないのです.」と言った.

罰金が支払われたあとに,成人した3人の子供と3人の孫を持つウェストゲイトさんは次のように述べた.「私がこのようなことをした原因は,アメリカと英国の外国政策の方向がさらにより攻撃的姿勢に変化したことにあります.」

「ブッシュは新兵器の研究開発について語っていますし,また,イラクを攻撃する「核サーベル」(nuclear sabres)についてもぺらぺら喋っています.」

「これらの核兵器は依然として存在しており誰かの指が依然としてボタンの上に置かれているのです.私はそのことがとても危険なことであると思います.」

自営の陶芸家であるウェストゲイトさんは「平和のためのノーザンブリアン(ノーザンブリア人)」のメンバーの1人で,定期的に西スコットランドのファスレーン基地にピケを張っているトライデント・プラウシェアズにも属している.

彼女は学生だったころから40年間も反核運動を続けている.

「私は,深刻な問題を明るい気持ちでやるような,この運動をCND Liteと呼びます.私はきっぱりと未来に責任を持ちます.私の子供はすべて反核運動に関わっています.彼らは私と同じ希望と恐れを共有しています.」と彼女は述べている.

タインデールの裁判所事務官デイビッド・プライヤーは,それを扱うと公金を余分に使うことになると思われたので,ウェストゲイトさんの小切手を受け取るつもりなかったと言った.

過去においてはコンクリートの門柱やタイヤはどちらも罰金の支払いとして使われたいたが,裁判所は小切手に対するこれまでのルールを変えた.英国銀行のスポークスマンは,そのような長い小切手を違反とする法律はないが,受取人によって拒否されうるかもしれない,と言っている.

(Mi)