スコットランド法務長官は本日(28日),先週のマーガレット・ギムブレット判事のグリーノック治安裁判所での判決について,その法的問題を解明するために最高法院に判断を求めると決定したが,トライデント・プラウシェア運動はこれを歓迎する.判決では非武器化を実行した3人は,国際法によりその行動は正当化されるとして無罪とされている.
国側の広報担当者の次のように述べた.
「法務長官ハーディー卿はこの決定を下すに際して,マーガレット・ギムブレット判事がアンジェラ・ゼルター,ボディル・ローダー,エレン・モクスレイを無罪とするよう陪審に指示した後に作成された,ダヌーンの地方検事の報告書を検討した.」
この「照会」は,この件に関して法に基づいた正式の判断を最高法院に求めるものである.法務長官がこのような処置を取ることは非常にめずらしいことで,過去にもわずか数回しか例がない.これは無罪判決それ自体に対する控訴ではなく,法的問題を明確にすることを求めるものである.3人の最高法院判事がこれを審理する.現時点では審理のタイムスケールははっきりしていない.
トライデント・プラウシェア広報担当者の次のように述べた.
「われわれは法務長官がこの問題から逃げなかったことを非常に喜んでいる.われわれはこれまで,トライデントの合法性がこのレベルで正式に議論される日が到来することを待ち続けてきた.われわれは,イギリスの核兵器システムが国際人道法の諸原則と全く相容れないものであることをふたたび立証する用意ができている.」(訳 豊島耕一)