要点:最初の訴追側証人である警察のカメラマン、トーマス・オブライエンに対する交互尋問の終了。第二の証人、国防省警察の刑事部長カッシデイの召喚。フランシス・ボイルを金曜日に証言させることの可否につき議論。明日、決定される予定。
法廷が開かれたときは午前10時40分になっていた。まず、通訳について議論があった。やりとりの間、陪審たちはいったん退廷させられた。関係者全員、もう少しゆっくり話すよう、そして通訳のために間隔をとるよう告げられた。
次に被告側弁護人らは、検察側がそれまでに本件を終わらせなくても、金曜日、フランシス・ボイルに証言させるのを認めるつもりかどうかを裁判所に訊ねた。検事はその点について答を用意するだけの時間がないと述べた。なにしろ「記録に忙殺されて」いるものだから、というわけである。彼は、持ち込まれた全記録の関連性を充分には確かめていなかった。彼は、ここでフランシス・ボイルを手続に挿入するのが適切かどうかを決めるには、関係筋に相談する時間が必要であると述べた。
判事は、検事に一晩考える余裕を与えよう、そして木曜日の午前中に彼の考えを聞いた上で決めようと述べた。(ちょうどその頃、フランシスボイルはグラスゴー空港に着く筈である!!)
陪審が呼び戻され、警察のカメラマン、トーマス・オブライエンに対する反対尋問が再開された。
ジョン・メイヤーは、オブライエンがゴイル湖に着いた時、ボートに乗らなければならなかったこと、メイタイムがとても大きかったことに驚いたのではないかと訊ねた。メイヤーは、オブライエンはメイタイムがどんなに大きくて複雑かを知っているが、陪審は写真からでは分からないと述べた。メイヤーはオブライエンに「トライデント・ハンドブック」を示したが、これは、はしけに残されたものとしての提出物の一つである。次いでメイヤーは、オブライエンにトライデント潜水艦の図を示しながら、法廷の広さと比べるとトライデント潜水艦はどれぐらいになるかを説明するよう要求した。オブライエンは、トライデント潜水艦が法廷の広さの7,8倍はあるだろうと答えた。
ジョン・マクローリンは、オブライエンに被告人らがメイタイムに残した4つの旗に何と書かれていたかを訊ねた。これらの旗は法廷で広げられ、展示された。
第二の証人、国防省警察の刑事部長カッシデイが召喚された。彼は午前3時に3人の女性に面接するためクールポートに呼ばれていたのである。検事は録音された面接の写しを使ってカッシデイに証言させた。3人の女性は自分たちがしたことについて何一つ隠さず、自分たちの行動を説明していた。
本日はこれで閉廷した。判事は木曜日(翌日)には早くに開廷したいと要望したが、書記官は被告人らが監獄からやってくるのは午前10時を過ぎるであろうと答えた。メイヤーは女性たちが各々移動するのに約3時間も費やさなければならないことを指摘し、何故もっと別のやり方がとられないのかと訊ねた。判事は、それは自分の及ばぬところであると答えた。 (以上 9月29日)