報道発表 2005年3月10日

スコットランド警察,トライデント潜水艦を解体

金曜日の朝早く、ロジアン警察と国境警察の警察官が、核兵器搭載トライデント潜水艦の大きな模型を解体しました。この模型は、英国の大量破壊兵器に反対する立場に立って議会への異議申し立てとして、14時間にわたりエディンバラ市のスコットランド議会の外の街路を封鎖していました。

木曜日の朝午前10時に、この潜水艦は議事堂に近づきました。 模型がキャノンゲィトに差しかかったとき、内部に入っていたトライデント・プラウシァアズとシアター・オブ・ウォー・グループの平和活動家たちは、管と登山用留め金具を使って、お互いに錠前縛りをしました。長さ25フィートの模型は、緊急車両とその他の重要な交通を通す他は忙しい往来に居すわりました。

内部に入っていた15人は英国全土からはるばるやって来た人たちで、その中にはトライデント・プラウシァアズ誓約者でスコットランド議会議員のロージー・ケーンもいました。 このニュースが議事堂の中に届くとすぐに、三つの政党からのスコットランド議会議員および秘書たちが、平和活動家たちを支持することを伝えるために出て来ました。即座のスピーチをやり、舷窓のところで潜水艦乗組員たちとおしゃべりをしました。 スコットランド議会議員のキャロリン・レッキーは、ロージー・ケーンは大量破壊兵器を発見したので議会を欠席していると説明したプラカードを降ろすのを拒否したため、会議室から追い出されました。平和活動家たちを支持する議案が議会に提出されました。

その日一日中、模型の外側にいた活動家たちは、内側にいる人たちに成り行きを知らせ、議会内から差し入れのバタークッキーばかりでなく、コーヒーやポテトチップスやピザを手渡しました。 時が経つにつれ、ニュースが広まるにつれて、潜水艦の周りに集まる支持者の数が多くなりました。

警察は、潜水艦がそこに居座り続けるならば問題になるだろう、と指示はしましたけれども、およそ11時間にわたり低姿勢を保持することに甘んじており、それどころか、活動家たちは支障を引き起こしてはいない、と言うほどでした。午後9時の最終的な警告の後警察は、合法的観察者として活動している二人の活動家を除いて、支持者たちを模型から遠ざからせました。 そして警察は、模型の骨組みから活動家たちを引き剥がす課題に取り組み始めました。切断機のバッテリーが上がってしまうという設備の故障と、明らかな経験不足により、たいへん簡単な錠前縛りを取り外すのに合計3時間15分もかかりました。

切り離される最初の活動家は、グラスゴーのブライアン・クウェィルでした。 彼の手首がいわゆる迅速手錠によって彼の背中で残酷に締めつけられていたので、激しい痛みを受けました。 怒りの抗議の結果、警察官は逮捕された他の9人に対して手錠の使いかたを和らげました。 警察が、切断作業を手伝わせるために消防団を呼んだので、驚きと怒りが湧きました。 ロージー・ケーンが消防士に対して、彼らが人命の危険に関係のない作業で警察を助けることは、消防団の規則違反をしている、と声高に執拗に指摘した後、彼らはやめましたが、それは1人の消防士が、錠前縛りをしたパイプを金切り鋸でぞんざいに切断しようとし始めた後でした。それは錠前縛りをしている一人の活動家の腕に対するたいへんなリスクでした。

〔訳注: 活動家たちは管の中に腕を通して錠を掛けてあるので、パイプを切断すれば、腕を傷つける恐れがあるのです。〕

活動家たちは、セント・レオナーズ警察署に連行され、そこで交通を妨害したとして告発されました。 ロージー・ケーンとエマ・ベイトマンの二人は、最後に逮捕された組でしたが、午前7時に釈放されました。 午前10時過ぎには次の二人、アンジー・ゼルターとアダム・コンウェイが釈放され、他の人たち、ジェーン・ターレンツ、ジェーン・スミス、サラ・ホワイトサイド、ブライアン・クウェィル、ピーター・ルクス、およびジャネット・フェントンの釈放は12時半までに順次おこなわれました。 警察はメディアの注目を避けようとして、ロージーを早めに釈放するように選び出したことにより、なおもさらなる政治的偏見を示したことに、平和活動家たちは、特にロージー自身がもっとも激しく怒りました。

グループのスポークスマン語る:

「それは警察が徐々にトライデント潜水艦をばらばらにしていくという非常に特別な瞬間でした。 これこそが我々が起きることを望んでいたことです.世界中の人々が大いに必要としていること,英国の忌まわしい死の兵器のまっとうでオープンな武装解除を,彼らが象徴的に成し遂げたのです.」

「英国の核兵器に対する反対は、特にスコットランドで強く、トライデントに反対する立場をとる勇気を持った一人のスコットランド議会議員は、全世界的な核の非武器化に対して真の貢献をすることができたでありましょう。 特にそれは、核不拡散条約(NPT)の下での公約をきちんと果たし、今年5月に開かれるその条約の見直し会議で積極的な役割を果たすよう英国行政府に圧力を加えることができます。」

「NPTは、新しい国が核兵器を手に入れることを抑止することに関するばかりではなく、核保有国が所有している核兵器を廃止することにも関するものです。現在、英国は、この条約にしたがうことを完全に拒否しています。」

この潜水艦の模型は、昨年の10月11日に5時間にわたってダウニング街を封鎖したことがあります。(K)