報道発表
2004年9月14日

市民による武器査察に罰金

昨日(9月13日),ヘレンズバラ地方裁判所にて平和活動家2名が,英国の核弾頭格納施設で兵器査察を行ったとして罰金の判決を受けた。

ヘレンズバラのジェーン・タレンツ(46)とノーザンバーランドのアダム・コンウェイ(25)は,昨年8月,スコットランド,ロング湖岸のクールポート核兵器貯蔵施設の境界フェンスを切断したとして,それぞれ150ポンド,120ポンドの罰金の支払いを命じられた。

ジェーンは法廷で,二人の行った市民による大量破壊兵器格納施設の査察は,NPT(核拡散防止条約)を根拠に,国連により正当化されるものであると説明した。今回のような市民による査察もNPT会議で定期的に発表されているので,これは単なるパフォーマンスではない。クールポートでの彼女の行動は,その核兵器の存在を報告するための幾度もの試みの結果であり,過去には警察への苦情申し立てなども行っていた。

アダムは以前行ったトライデント抗議行動に対する罰金の未支払いの罪で先週,グリーンノック刑務所に収容されていたが,彼は,英国が核兵器使用の脅威を持つ最近では唯一の国であることを法廷に再認識させた。彼はこの事実と,大量破壊兵器に関する二重基準への人々の関心を呼び起こすことを願っていた。イラクでは,大量破壊兵器疑惑に対処するためと称して多くの人々が殺されてもお咎めなしとされるのに,この国では,平和的,非暴力的に(核兵器に対して)反対する人々が逮捕されている。

罪状は悪意による損壊とされたが,彼の行動には悪意のかけらも見られず,慎重に熟考されたものであった。(E)