報道発表 2004年5月4日

トライデント・プラウシェアズ、控訴棄却には動ぜず

秩序違反の有罪判決を受けていたトライデント・プラウシェアズの3人の活動 家の控訴がスコットランド最高裁判所により本日棄却されたが、団体は今後も ファスレーンであれどこであれトライデントに対する平和的反対運動を継続し ていくことを確認した。

先月、5名(カレン卿、レディー・コスグロープ、マクリーン卿、マクファドイェン卿、サザーランド卿)から成る裁判官団が、この3名による控訴と、 また反トライデント運動とは関係のない別件2件の控訴の審理を行った。3名 の控訴はそれぞれ以下の判決に対してなされたものである。ジェーン・タレンツ(45才)、ヘレンズバラ出身 - 2001年4月にスコットランド議会で反トライ デント運動を行ったことにより有罪。マーガレット・ジョーンズ(55才)、ブリ ストル出身 - 2002年2月にファスレーンでの封鎖行動に対して有罪。ゲイナー ・バレット(25才)、エクスター出身、1999年にクールポートの核弾頭貯蔵所の封鎖行 動にて有罪。

審査委員団は26ページに及ぶ審査結果を出したが、その内容は元々の判決を下 した微罪裁判官や治安判事の決定を支持するものであった。審査結果の詳細調査は まだこれからであるが、"スミス対ドネリー見解"に見られるように現状維持 を支持するのではないかと思われる。活動家達は、これは以下のことを意味す ると言っている。告発された人たちの行動が社会に恐怖や不安をもたらすようなものではないとみなす公正な微罪裁判官によって国中で無罪判決が出されるだろうし、一方で,政治的偏見を持つヘレンズバラ地方裁判 所の判事たちは平和活動家たちを有罪にし続けるたろう、と。

トライデント・プラウシェアズの広報係は次のように語った。「地方裁判所の判事たちは,ある状況では秩序違反になる行動もまた別の場合にはそうな らないかも知れず、秩序違反の認定においてはその時の状況が決定的である,と述べる。遺憾にも彼らがし損ねたことは、反トライデント運動が行われた状況の正しい認識をまったく示せなかったことである。ファスレーンであれどこであれ、我々の 取っている行動が平和的・非暴力的な活動であることは知られるところであ り、またその行動は不法な大量破壊兵器に反対するものである。2001年の“法務総裁の事件付託”の悪名高い採決を下した彼らの 同僚と同じく、彼らもまた核兵器とは実際どんなものなのかまったくわかっていな いようである。ジェーン・タレンツの裁判では彼らは,彼女への 告訴はそれが抑止となるので有効であると述べた。我々は,今回の判決が 我々の反トライデント運動の抑止力とはならないことを明言したい。」(Y)