報道説明 04年3月3日

秩序違反罪の上級再審理 高裁で終結

本日、スコットランド高等裁判所は、秩序違反での有罪に対して上訴している5人、うち3人は反トライデント抗議運動に関しているのであるが、それらを代理する議論で残っている部分を審理した。

アン・オッグはゲイナー・バレットの代理人として、1999年8月クールポート英国海軍弾薬貯蔵所(RNAD)での平和的抗議行動において抗議者たちが道路からの移動を拒否したのは、秩序違反罪を構成するものではないと論じた。ヘレンズバラ地方裁判所で原審を担当した裁判官は、なんびとかは抗議行動によって狼狽させられ得たと述べたのだが、ミズ・オッグは、そのような結論に達するのを許す証拠は何一つ存在せず、従って有罪に要する基準に合致していないと述べた。

最後に首席検事で国側の勅撰弁護人であるエリッシュ・アンジォリーニは、有罪をすべて支持するよう裁判所に求めた。3人の反トライデント抗議者の事案に言及して、彼女は、3人が抗議行動を公園でしたのであれば、誰をも妨害せず、何らの困惑をも招かず、罰金を科せられることもなかったであろうと述べた。ジェーン・タレンツの事案を引いて、彼女は、スコットランド議会の尊厳がそのような示威行動で損なわれたと述べた。クールポートおよびファスレーンのトライデント基地の門を封鎖したゲイナー・バレットとマーガレット・ジョーンズに関しては、彼女は、抗議行動が引続き許されるならば「社会的秩序の解体」をもたらすであろうと述べた。

ジェーン・タレンツは次のように述べた。

「国側は、行動が狼狽や恐怖を招き得たのかどうかを決めるには、状況を考慮に入れなければならないことを認めた。従ってアンジォリーニ女史が、活動家が外側に座り込んでいた基地が、100キロトン弾頭を持つ大量破壊兵器トライデントと一体であるにもかかわらず、『社会的秩序』は非暴力を標榜して平和的に抗議する人々によって壊され得ると考えているのは、皮肉に思われる」。

5人の有力な裁判官団(カレン卿、コスグローヴ夫人、マクリーン卿、マクファダイエン卿およびサザランド卿)は数ヶ月の期間内に裁定を下すと予想される。

一方ヘレンズバラ地方裁判所では、今日も、いつも通りに実務が執り行われた。エレン・モクスレーは、昨年8月6日(ヒロシマ・デー)にファスレーンの北門外の道路に赤い足跡を描いたことについて60ポンドの罰金を科された。オランダから来たモニク・ドークは昨年4月22日のファスレーン封鎖に加わったことにつき100ポンドの罰金を科され、ファスレーン平和キャンプから参加したモラーク・フォーブスは昨8月ファスレーンの燃料貯蔵庫の中で一晩中木を立てていたことが軍の規則に触れるとしてやはり100ポンドの罰金を科されたのであった。

(真鍋訳)