報道説明 04年3月2日
秩序違反罪の上訴 進行中
本日、スコットランド高等裁判所は秩序違反での断罪に対する一群の上訴の審理を開始したが、うち3件は反トライデント抗議運動に関するものである。
5人の有力な裁判官団(カレン卿、コスグローヴ夫人、マクリーン卿、マクファダイエン卿およびサザランド卿)には、秩序維持というスコットランド法の混迷した領域を明確にするために、標準的な規律を示すことが期待されている。
本日、裁判官らはマーガレット・ジョーンズの代理人である勅撰弁護人ゴードン・ジャクソンとジェーン・タレンツの代理人である勅撰弁護人マギー・スコットの見解を聴取した。
マーガレットは、クライドのトライデント核搭載潜水艦基地ファスレーンの封鎖に加わったことで有罪とされ、上訴している。ゴードン・ジャクソンは、問われている事態の現場に居た者からの証拠が法廷に出されるべきであり、一般に狼狽させられたか、あるいは狼狽させられた人が見られたかが証言され得ることが、有罪とするための要件でなければならないと論じた。そうだとすれば、平和的で充分配慮された示威行動で道路に座り込むことは、犯罪ではないであろう。
ジェーンは、2001年にスコットランド議会においてトライデントに反対する示威行動を行った後、秩序違反で有罪と認定された。マギー・スコットは、ジェーンの行動が一般の人に狼狽を引き起こすものでもなければ困惑を覚えさせるものでもなかったことは明白であると論じた。ヨーロッパ人権協定第10項を引用しながらマギーは、ジェーンの逮捕が彼女の表現の自由の権利を妨げるものであると述べた。サザランド卿が一般人の側にも邪魔されない権利があると言うと、彼女は「それは、民主主義において人が受忍すべき負担である」と切り返した。
ゲイナー・バレットの事案は明日論じられる予定である。ゲイナーの秩序違反‐有罪は、1999年クールポートの弾頭庫封鎖についてであった。
反核の上訴人たちを支持する1通のメッセージが緑の党の欧州議会議員キャロライン・ルーカスから届いている。キャロラインは言う、「人々が平和的に示威行動したために秩序違反で起訴されてしまう一方、核兵器が誰もの平和と安全を脅かしているというのは、途方もない皮肉である。私自身、ファスレーンでトライデントに反対して示威行動したために逮捕されたが、本件の重要性はいくら強調してもし足りないものである、つまり、平和的に抗議する権利は支持されなければならないのである」と。
審理は続く。
(真鍋訳)