報道発表
2004年2月26日プリマスの判事が国際的法律家を無視し、「核兵器は合法的だ」と発言
デボンポートの3人に対する訴訟事件として、その審理の2日目に開かれた今日のプリマスの刑事裁判所ではとんでもない場面があった。
スー・ブラッケンベリー、マット・バリー、およびシャーリー・ローは、裁判官からこう言われた、すなわち、3人が実際におこなったことは法律上の論拠を持っていない、何故ならば核爆弾の投下はいかなる国際法(?)にも違反するものではないからである、と。 これは被告側が、核兵器は不法である、と明確に規定している国際法を支持するためにおこなったのだ、とする主張の後に続けられた。
実際,英国の指折りの国際的法律家であるニック・グリーフ教授は法廷に提出した声明の中で、トライデントの配備は不法なものであるから、抗議した人たちは正当であると述べていた。確かにブレアは、大量破壊兵器は不法である、と彼自らが言明した理由でこの国を戦争に引きずり込んだ。
しかし、世界で最高の司法機関である国際司法裁判所による裁定にもかかわらず、また、グリーフ教授からの証言にもかかわらず、判事は今日の午後、抗議した人たちが実行したことをおこなう法的権利はない、と陪審に指示した。 次に、被告側弁護士の一人が、判事には「合意できない」と発言し、さらにプリマスの裁判では最初の事例となる法曹諮問委員会のアドバイスを求めるつもりだ、と発言した時論議となった。 最終的に判事は、国際法は「欠陥品だ」、だから国際法に関連するいかなる証拠も陪審に提出することはできない、と明確に発言した。
トライデント・プラウシェアズのスポークスマンのジョス・ガーマンは、「今日は、国際法とトライデントの違法性を巡るこの問題が提起されたことに興奮している。 しかしながら私は、この判事が、核爆弾の投下が戦争犯罪にはならないだろう、と考え始めている、ということに衝撃を受けた。これは抗議者たちが公正な裁判を否定されたのかどうか、というあたりの問題ばかりでなく、大量破壊兵器が違法でないのであれば、ブレアがイラクでやっていることは何なのだ? ということでもある」と語った。
8カ月の刑に相当する再拘留を終えたスー・ブラッケンベリーは、陪審の評決が期待される明日、法廷に出廷するために、今日の午後保釈で釈放された。
裁判は続けられ、明日には終わるだろう。(K)