報道発表
2004年2月23日

一貫性のないファスレーン法廷でさらなる混乱

トライデントに反対し、秩序違反の罪に問われている平和活動家を裁くへレンズバラ地裁の矛盾と混乱とが本日明らかになった。

1月26日、同法廷ではバート・アレキサンダー治安判事が、秩序違反の罪に問われているトー・ジャスタッドとジャン・サッチ・ピカードに無罪を宣告した。判事は、昨年4月22日の基地大封鎖で、座り込むという彼らの行動がだれかに恐怖を与えた、または、いかなる通常の人間にも恐怖を与えたであろうと言う証拠は不十分であると述べた。

本日、グレンローズのモラーグ・バルフォアは同じような状況で有罪になった。彼女は、昨年の「ヒロシマ・デー」にファスレーンで行われたダイ・インに参加し、ゲートのところに横たわっていた。トーとジャン同様、交通を麻痺させたとの証拠はなく、完全に平和的な非暴力のイベントであったこと意外、恐怖を与えたなどの証拠は何もなかった。モラーグは100ポンドの罰金を科された。

エジンバラのマーク・リーチとロズ・バレンのケースは、同じく恐怖を与えたという証拠はなかったが、昨年4月のファスレーン封鎖で「錠前縛り」のグループにいたということでは少し異なった。検察が前回の判決の記録を持っていなかったため、彼らの罰金はそれぞれ50ポンドにすぎなかった。トライデントと武器貿易に対する市民の抵抗のあっぱれな記録ということで傍聴席にも笑顔が見られた。

トライデントプラウシェアのスポークスマンは、「1月26日に無罪判決を出した判事が数週間のうちに筋を通さなくなってしてしまったことを非常に残念に思う。トーとジャンの無罪判決にどのような圧力が与えられたのだろうか。来週スコットランド高等裁判所が秩序違反の集団上訴を聴聞するにあたって、政治的なバイアスや、無知から来る誤った解釈の余地をなくすような用語を使い、違法行為とは何かを明確にする分かりやすい判決が出されることを願うのみである」と述べた。(E)



注)3月2日、3日、スコットランド高等裁判所は、秩序違反での有罪判決に対する5件の上訴を審理することになっているが、うち3件はトライデントに対する市民の抵抗に関するもので、標準的な判例になり得る最初のものである。通常の3人でなく5人で構成される判事団は、上訴を審理して、彼らの判断に更なる権威を付することになる。目的は、実際に秩序違反を構成するものは何かを明らかにすることにあるが、そのことは、これまで刑法で論争になり、問題とされてきた部分である。この争点は、スコットランドにおける平和的抗議行動の今後にとって、トライデントに対する争いのみならず正義、平和、環境についての他の運動にとって、とりわけ重要である。